まぐろ／ Tuna

世界中で食用魚として利用されているまぐろですが、日本人も古くから食べ、縄文時代の 貝塚からその骨も出土しているくらいです。
しかしながら、戦前までは腐敗しやすい大衆魚としての扱いを受けていました。北大路魯 山人には「マグロそのものが下手物であって、一流の食通を満足させるものではない」と 評され、中でも「トロ」は全く不人気で、魚を好んで食べる猫もまたいで通ると「猫またぎ」 とも揶揄されていた位です。
現在、まぐろを美味しくいただけるのは冷凍冷蔵技術の進化のおかげといえます。

大間のまぐろ

日本近海で獲れるクロマグロのなかでも、本州最北端、青森県大間町沖産の「大間まぐろ」 は最上等種とされ、豊洲市場（少し前までは築地市場）での初競りの金額は、お正月恒例 のニュースとしてテレビで流れています。その魚体の色と希少価値から「黒いダイヤ」と も呼ばれています。
当店も豊洲市場から最上級の「大間まぐろ」を仕入れてお召し上がりいただいています。

まぐろの刺身、お寿司

近代になるまで、別名の「シビウオ」から死日につながる特に武士階級に嫌われたまぐろ （武士にはかつお（勝男）が好まれました）も、現代では寿司屋で扱う食材の王様です。
こんなに扱いが出世した魚は他にはありませんよね。
部位も「赤身」「中トロ」「大トロ」、召し上がり方も刺身、にぎり、巻物と王様と呼ぶにふ さわしい様々な楽しみ方があります。
どうぞ、色々なお召し上がり方でまぐろをご堪能ください。

※季節季節の今が旬。ぜひお召し上がりいただきたい店主おすすめの一品を随時ご紹介し ております